フライトコースに

2年間の地上教育課程を終えるといよいよフライトコースへと進むわけだが、当時の学生数(すでに5人程度になっていた)では練習機の数からいって全員が同時に訓練を始めることはできない。

 

そこで英語の実力ごとに6~7人のグループ分けをして2か月おきにフライトコースに進むことになるが、私は3番目のE(エコー)に振り分けられた。

 

因みにA(アルファ)は防大出身者、B(ブラボー)は防大及び一般大学出身者、C(チャーリー)以降が航空学生出身者となっていた。

 

私の場合地上教育課程を終えてからフライトコースに入るまで約4か月あったわけだがその間どんなことが有ったかと言えば、英語教育中心の授業がほとんどなのだが実情はただの順番待ち。

自衛隊在籍中で最ものんきな時期だった。

勉強以外にやることは無く厳しく管理されているわけでもない。

 

そこでの一番の思い出

今では週休2日は当たり前だが当時は6勤1休の時代で隔週の週休2日制が始まったのもこの頃だった。

金曜日にいきなり明日の土曜日は休みになると告げられたのには驚いた。

テレビなど見ることも無い生活でそんな時代になるなど想像もしていなかったからだ。

当時は当然楽しいと思っていたことだろう、しかしどんなことが有ったのかは記憶にない。

人というのは苦しいことや辛いことはいつまでも覚えているが楽しかったことなど、あの頃は良かったなと思うだけで後に残ることは少ないと思う。