第一航空団
芦屋での課程をを終えると浜松(第一航空団)での操縦過程(上級)へと進むことになった
この過程を終えればウィングマークを獲得して一人前のパイロットとして認められることになる
もちろんそのまま第一線での任務に就けるわけではないが航空自衛隊のパイロットとしては一つの区切りとなる
浜松での訓練で使う機体はT-33でそのシルエットから通称T-bardと呼ばれた機体である
元々この機体は米陸軍の戦闘機として開発され、朝鮮戦争の初期に使われていたが当時としてはすでに性能不足であったためにすぐに退役している
その後は訓練機として使い続けられていた
ここでのコマンダーとは今でも年賀状のやり取りは続いている
とおてもストレートな人で今でもお元気でダンススクールを経営しながら人生を楽しんでいる人だ
もっともパイロットというのは真っ直ぐな人間で無ければ務まらないものではある
こんな格言がある
嘘をついても生きられない、情けで命は保てない
人というものは嘘をつく、その嘘の中で最も質が悪い嘘は自分につく嘘である
都合の悪いこと、苦しいことに直面したときに人は自分に嘘をつく
自分は頑張ったでもこうなったのは運が悪かっただけだ
俺は悪くないこうなったのはあいつのせいだ
知らなかったのだから仕方ない
それは嘘である
そうなったのは勉強不足、準備不足、自分で責任をとるという覚悟不足
全てを受け入れる素直さが無ければ不測の事態に対処できなくて死んでしまう
人に対してもそうである
教官が能力不足の学生に対して、こいつは頑張っているからここでクビにせずに続けてやればなんとかなるかもしれないと情けを書けた結果、その学生は事故を起こして死ぬかもしれない
今日は取り留めのない話になってしまった