修正できず
その日は天候が不安定でやや不安を残しての訓練となったがランディングに入るまでは何の問題も無かった
しかし着陸時にアップウインドウレグから滑走路に向って降下中のことだ
いつもより高度が落ちずどう見ても高度が高すぎて着陸できる状態ではない
やり直すためにゴーアラウンドを宣言して上昇中に教官からのアドバイスがあった
こんな天気の時には地上と上空では風向が違うことがある。恐らく追い風になっているからいつもより速度を下げて降下率を大きくしなければいけない。
しかしやり直したアプローチでも一回目とほとんど変わらず再びやり直すことになった
速度を落とせと言っただろ
教官の叱責をうけるとそこから焦りが始まったのだろう自分では修正したつもりが、ただやったつもりになっていただけかもしれない
修正するときには少しずつでは素早く修正することは出来ない
まず大きく修正しないと少しずつやっていたのではどれだけ修正すればよいのかが分かりにくい
例えば10の位置から0の位置まで持っていくときにー1ずつ修正していっては時間や回数がかかる
最初に思い切りー12程度修正すれば行き過ぎて修正量が大きすぎるが修正の範囲は分かる
そこから+4でも修正すれば戻し過ぎるが更に修正の為の情報がわかり。恐らく次には0に持っていけるだろう
私はそんなことは忘れて着陸時の失速に対する恐れもあったのだろう少しずつ修正して黒いう悪いパターンにはまっていた
失敗も3度目になるともうパニックである、すでに何も考えることが出来ない状態だったと思う
それまでの訓練の中で最悪の結果となってしまったが、それはとても深刻な事態だった