入隊
航空学生に決めたのは早くから飛行機に乗れることだった
別に自衛隊で出世したいという気もなくただただパイロットになりたいということ以外なかった
試験は3次まであったが、航空学生を受験するにあたって一番楽しみだったのが3次試験だ
3次試験は実機(当時は初級訓練に使うT-34メンターという機体だった)で実際に操縦するものだったので非常に楽しみだったのを覚えている
更に希望すれば試験会場の基地まで自衛たの輸送機(C-1だったと思う)で送り迎えしてもらえる事だった
当然希望したし実際に乗っていったのだが、これが人生初の飛行機体験だった
当時の旅行なんて庶民には列車が当たり前の時代だった
思い返しても航空学生を受験するにあたって不安とかは一切なかった
どうやら自分としては
どう考えても落ちる要素は何もない、だから受かるはずという何の根拠もない自信を持っていたようだ
とうじの競争率は20人に1人程度だった(現在は80倍程度らしい)ことを考えればよく通ったものだというのが現実だったのだろう