外出禁止

航空学生に入隊2年目のことだった。

当時は普通に室内室外を問わず喫煙を制限されることはあまりないことだった。

当然室内でも課業時間以外は自由に吸う事が出来た。

ただ一つ寝たばこだけは厳しく禁じられていた。もちろん火災の危険性があるためで当然の事ではあるがベットに腰かけて吸っているうちに横になったりすることはあった。

 

それは5月に入ったばかりの日曜の朝のことだった。

週休1日の時代で航空学生は平日(土曜日を含む)は外出を禁止されていて、週に1度だけ街に遊びに行ける日だった。

 

その日も外出予定でまだ外出点検まで30分ほど余裕があった

 

外出点検:基地の外に出かける場合には前日までに申請しなければならず、さらに当日も外出前に服装・持ち物などのチェックを受けたうえで外出を許可されるw

 

なだ時間があったので一人の後輩と部屋の中で話をしながら煙草を吸っていた。

手にたばこを持ったままごろりとベットに横になった瞬間ガチャリと部屋のドアが開き、そこに1人の教官が立っていた

 

だいたい私の場合なにか悪いことをするとばれるようになっている。

この時もそうで普通そんな時間に教官が部屋にやってくることなどない。ドアを開けるのもそれまで腰かけていたのに横になった瞬間である

 

全く悪いことは出来ないものでおかげで今でも真面目に生きることができている。