地上教育
航空学生になると最初の2年間は地上教育が行われる
名称が学生だけあって雰囲気としては学校の延長的な雰囲気はあるが自衛隊であることには変わりがなく。最初は体力と規律の訓練に明け暮れる毎日である
最初の3か月は走って給料をもらい次の3か月は走って給料を貰うと言われていた。
同期の中で特に足が遅く、1500m走で7分を切れなかった奴が卒業するころには軽く5分を切るようになったと言えばどれだけ走ったかは想像できるだろう。
夏場は水泳が苦手なものにとってはそれこそ地獄が待っている。
パイロットになれば海に落ちることも想定できる為に遠泳訓練は徹底的に行われる。
最後の遠泳訓練は全員が2時間の遠泳を行う事になっている
最初の頃などプールの訓練で泳げなくてプールの縁にしがみつき教官に棒で突き返された奴もいた
この時ほど水泳が得意でよかったと思ったことはない
この地上教育課程で私は問題を起こしてしまう。
田舎育ちで結構わがままに生きてきたのが問題だったのだろうがいま考えると大して真面目にやっていなかったんだろう